ベトナムの水資源の活用に関する成功を高く評価 FAO
(VOVWORLD) -1日~7日にかけて、イタリアのローマで開催されたFAO=国連食糧農業機関の第43回総会で、FAOの代表は農業開発への水資源の活用に対するベトナムの成功を高く評価しました。
FAOの総会に参加した国連水関連機関調整委員会委員長を務めるシンガポールのターマン・シャンムガラトナム上級大臣兼社会政策担当調整大臣は「水資源の管理の効率化は貧困解消と環境保護に関する目標の遂行に寄与している。ベトナムは節約的な灌漑システムの展開で成功し、農業耕作に効果をあげている」と明らかにしました。
統計によりますと、ベトナムは4千本もの川があり、水量は年間およそ8444億立方メートルです。また、ベトナムの地下淡水埋蔵量は年間915億立方メートルで、豊富な水に恵まれた国の一つです。また、一人当たり年間使用可能水量は8610立方メートルで、アジア地域と世界の水準を超えているとのことです。
豊富な水資源に恵まれているベトナムは、東南アジア地域で自然災害に最も多く襲われる国の一つとして知られています。これと同時に、気候変動が複雑に推移している背景のもとで、ベトナムの水資源は多くの試練にも直面しています。そのため、2022年、政府は水資源の効果的管理と持続的開発のため、2021年~2030年期における水資源開発計画を承認しました。これは水資源の持続可能な開発を目指し、それぞれの地方や地域が水資源の開発計画を立案する重要な基礎となります。この計画は水資源を効果的に利用し、2030年をめどに、各地方に水資源を平等に配分することを目指しています。
水は農業開発に欠かせない要素の一つであることから、ベトナムは水資源の安全保障を目指し、多くの政策を実施してきました。これは社会経済の持続可能な開発に寄与するものと言えます。